本日は、船外機の納品に茅ヶ崎にやって参りました。
茅ヶ崎って、こんなに近くに富士山見えるんですね~。
本日の納品先は日産マリーンのOBの方でして、今は他の部署に異動になってしまいました。
昔々、私が入社したての頃に大変お世話になった方でして
船で大事故を起こしたのですが、その時に助けて頂きました。
この事故の話は、いままで言ってこなかったのですが
もう、18年ほど前の話ですし。
そろそろ話してもいいですかね。
沖で、船同士がぶつかりまして。
私の操船していた船が障害物に乗り上げ急停止!そこに後方を走っていた船が追突をしてきて
僕らの船に乗り上げてきました。
正直、死んだと思いました。
今でも、その時の映像ははっきりと脳裏に刻まれております。
事故は、発生時の初動対応とその後の事後対応と有るんですけど。
まず、事故発生直後は私、震えあがってしまい。
何も、出来ませんでした。
マリーナから、救助の船が来るまでひたすら
「自分だけは助かりたい」そう思っていました。
しかし、その先輩は同乗するクルーを気遣い。
なにより、僕に落ち着くように落ち着くように繰り返し話しかけて下さいました。
その後の現場検証も入社したてで全然訳がわからなく、その中で事故の検証が進んでいき
当時の偉い偉い重役も現場にいた為、その重役の言う事が全て正しいと言う空気のなか
完全に僕一人が悪者にされる形で調書が完成しようかという時に
「おいabi!事実と違う所があるだろ!ちゃんと言えよ!」と言って下さり
重役にも食い下がって、私一人の責任になることなく助けて頂きました。
今、思い起こしても・・俺カッコわる!!。
その日の晩、二人で食事に行き
「なんで、あんなに落ち着いていられるんですか?」って聞いたら
「あー俺、ライフセーバーやってるから」って・・・ えー!そうなの?初めて聞きましたけど??
その時、23~4歳の僕は思いました。
「カッコいいとは、こういう事だ。。。」と、
「自分だけが助かりたい」とか「自分だけがモテたい」とか「自分だけが評価されたい」とか
薄っぺらいセコい感情は全て見透かされてるのだ。
先輩のように、普段の鍛錬を人にアピールする事無く黙々とやり、イザという時に頼りになる。
こういう人間に、僕もならねば!と・・・
あれから、18年。。
助けてもらった時、涙が出る位嬉しかったのに、
ちゃんと、お礼も出来なかったので、このタイミングでちゃんとお礼を言おうと思って今回は行ったのですが。
結局、恥ずかしくてちゃんと言えなかった41歳のabiなのでした・・・
てへぺろ。
abi
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